「じゃ、明日も練習ガンバ。おやすみ。」

「おぅ!おやすみなさい。」


そう交わし、互いに背を向け歩き出す。
恭汰の足音が遠ざかっていく中、あたしは静かに自分の部屋に入った。

恭汰、絶対寝心地は良くないだろうし、マジで風邪ひいたりしないだろうか。何か心配だな…とか思いつつ、ベッドに横になる。

ってか合宿って、あと二日もあるんだ…。ふとそのことが頭をよぎった。

まだ始まったばかりの合宿、今日一日でだいぶ神経すり減った感じ。自分の気持ちをハッキリさせれないのが、一番腹立たしいんだよね、正直。

でもやっぱり、ハッキリさせるには今しかない。この合宿中にケジメをつけなきゃ、合宿に参加した意味なんて無いに等しいと思うんだ。