とりあえずみんなに渡し終えたので、あたしたちマネも各々自分の学校の指定されている席に着いた。


「では、今日は凌葉代表。」


柊先生がそう言って凌葉の机に視線を向けると、凛とした表情で圭が立ち上がる。


「合宿一日目、無事に練習を終えることができ、何よりです。それではいただきます。」


圭の挨拶のあと、各々が「いただきます。」と言って食事に手をつけ始めた。たまにあたしの前の席に座る寿也の方に視線を向けてみても、やっぱり目さえ合わせてくれなくて。本当に、何なの…?


「陽路先輩、どうしたんすか?」


不意にうつむいてしまったあたしに、隣に座る恭汰がそう問いかけてきた。恭汰の顔を見上げると、心配そうな目があたしを捉えている。