君を守りたい


『あの…。ちょっと、第二公園まで来てもらえないッスか?』

「ん?いいよ。」

『じゃあ、待ってます。』


やっと言葉を発したと思えば、これまた突然の呼び出しで。別に断る理由もないので、寿也に誘われるがまま、そばにあったパーカーを羽織って外に出る。

時刻は、夜の八時過ぎ。
この辺の通りには、誰一人として外に出ている人はいない。肌寒さと気味の悪さを感じたあたしは、寿也に指定された第二公園まで急いだ。


「あ!陽路先輩、こっちッス!」


公園の入り口まで行くと、奥の方にあるベンチに腰掛け、寿也があたしを呼んでいる姿が見えて。あたしは駆け足で近寄り、空いていた寿也の隣に腰を下ろす。

不気味なほど丸い月があたしたち二人を照らす。そして夜の闇の静けさに、心臓の音が寿也にも聞こえてしまうんじゃないか、そんな気がして――…