そんな中、黙ってあたしの話に耳を傾けてくれている寿也。うつむいていた顔を上げ、あたしは続ける。
「信頼しあってたハズの仲間に、いきなり裏切られるのはツラい。それをわかってたハズなのに、結局あたしは、あたしを最後まで信じてくれてた後輩たちを裏切るようにして凌葉から逃げた。みんなを守るためとか、今考えれば自分勝手なエゴで…。」
そこまで言うと、なんだか言葉に詰まってしまって…。他の方法を考えなかった自分に、気持ちが弱い自分に、無性に腹が立つ。
「あたし、勝手なんだ。あいつらのこと裏切ったくせに、まだ嫌われたくないなんて思ったりして…。こんなあたし、もう嫌われて当然なのに。」
今でも忘れられない、大好きな笑顔が脳裏に浮かぶ。もうあいつらに、合わす顔なんてないくせに。こんな気持ち、いい加減未練がましいよ。

