裏切るようなことしてゴメン。
逃げるような真似してゴメン。

でもあたし、これしかみんなを守る方法を考えつかなかった。あたし一人の犠牲ですむのなら、それが一番の方法だと思う。もう目の前で、あたしのせいで人が傷つく姿を、見たくなんてないから。

忘れたい記憶、覚えておきたい記憶、全部含めてあたしはなかったことにする。
それは無理かもしれないけれど、あたしにはもう、そうするしかない。

いっぱい言いたかったことがある。
いっぱいやりたかったことがある。
でもあたしは今日限り、自分の気持ちとともに全部ここに捨てていきます。

最後に伝えたいのは「ごめんね。」と、たくさんの「ありがとう。」だけだから…。

……………ばいばい。