君を守りたい


「…あ、圭。膝は大丈夫?」


とりあえず話題を変えようと思い、圭の足の様態について尋ねてみた。あたし同様、松葉杖を使って歩いてるし、上半身の筋トレしか出来ねぇとか言って、嘆いていたらしいし…


「たいしたことないですよ。別に問題無いです。」

「それなら、いいんだ。」


あたしのせいでの怪我だもんね…。
本人に言ったら怒るから言わないけれど、本当にゴメン、圭。


「じゃ、そろそろあたし帰るから。試合近いんだし、今日も練習頑張れよ!
……ばいばい。」


あまり居ると、いつまでも出られなくなると悟ったあたしは、後ろ髪を引かれる思いで部室をあとにした。あたしに何か言い掛けた声が聞こえたけれど、全て聞こえなかったフリをして。