君を守りたい


“ここが陽路ちゃんの居場所”

“ここにいてほしい”

そんな風に言われたことが、頭の中でフラッシュバックして。瞳にたまった涙が流れないように、必死で耐えた。


「あぁ。言っとくけど、マジで縁切ってね。ここから去るだけで、まだ交友関係あったりしたら、あの子たちがどうなるか…、わかってるでしょ?」


思い出したように美香はそう言う。
あたしに、凌葉でのあたしの存在自体をなかったことにしろって言いたいのね。つまり、ここから去った日を境に、慈朗たちとは会えなくなる。

どうなってしまうか想像できてしまうため、あたしはそれに逆らうことはできなくて。ただみんなには、あたしのような状況にだけは陥ってほしくないと思うから…。