「わかったよ…。あたし、凌葉からいなくなってあげる。だからもう、絶対あの子らを傷つけないって約束してよ。」
あたしが去ることであの子たちに危害は及ばないならば、喜んで去ってあげよう。
本来ならば、もっと早くそうすべきだったんだ。慈朗や圭が、怪我をする前に…
「あはは♪いいよ、約束したげる。」
にこりとほほえんで、美香はそう言った。実際、嘘つきの美香とそんな約束を交わしたところで、ちゃんと守られるのかどうかなんてわからないけれど。でも、しないよりはしておいた方がいい、そんな気がするから。
唇を噛み締め、ふるえる掌を握りしめる。
喜んで去るとか言ったけど、実際喜んでなんて去れないよ。大好きな人を残して、裏切るようなことして、ここを去るなんて、本当はしたくない。

