君を守りたい


美香の横暴を止めることもできず、クラスメートには誤解されたまま、その誤解をはらすこともできず。

信頼関係があったはずの同級生の部員たちにも裏切られた。今まであたしは一体、何をしてきたの?


「…とりあえずあたしの前から消えてくれたら、もう今日みたいなことはしないよ。でもまだあたしの邪魔するんであれば、次は…室井かな。」


何も言い返さないあたしに、次々と浴びせられる美香の言葉。あたしはただここにいたいだけなのに、みんなで笑い合いたいだけなのに、それが美香にとって許されないことなわけ?理不尽すぎる。

でも、最後の一言だけはどうしても聞き流すわけにはいかないよ。


「これ以上、あたしの後輩に手を出すな。あの子たちは関係ない。あんたが気に入らないのは、あたしだけでしょ?」


二人だけの教室に、あたしの声が響いた。