君を守りたい


「あ!陽路ちゃん起きてるーっ!」


そう言って、無邪気な笑みを浮かべた慈朗。飛びつくようにあたしがいるベッドに寄ってくるけれど、彼の右腕は痛々しく吊られていた。


「慈朗…。腕、どうなってたの?」


あたしが恐る恐る尋ねると、慈朗の笑顔が一瞬固まる。すぐにいつも通りに戻ったけれど、その様子から、あたしの予感が確信に変わった。


「どうもなってないよ。こんなの、すぐに治る!」


あたしに心配かけないように、責任感じさせないように、慈朗がそう言ってるのがわかる。

殴られたお腹よりも、悪化した足よりも、心が痛い。

あたしのせいで慈朗がー……。


「慈朗ゴメン…」


そうつぶやいたと同時に、あたしの目から涙がこぼれ落ちた。