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うっすらと徐々に明るくなっていく視界。
あたたかくて、柔らかい感触があたしを包んでいるのを感じる。
定まらない視線で辺りを見回してみると、どうやらここは圭の家のゲストルームらしいことに気がついた。あたしは柔らかいベッドに寝せられ、隣にあるソファーにはタオルケットがかけられた慈朗が寝ている。
枕元にあった時計を見てみると、すでに午後10時をまわっていて。どれほど長い時間、目を覚まさなかったのかと思うと、思わずため息が漏れた。
刹那、カチャっという音とともに、誰かが部屋に入ってくる気配を感じる。視線をそちらに向けると、何ともいえない表情を浮かべた圭がこちらに向かってくるのが見えた。

