君を守りたい


「たぶんおなか殴られたのかな?俺が行ったときにはもう、倒れてた…。」

「…そうか。まぁとりあえず乗れ。俺の家で介抱できる。」

「うん。」


そんな会話が交わされるのを遠耳で聞き、あたしは慈朗に抱きかかえられたまま車に乗せられて。二人のやるせない表情が、脳裏に焼き付いた。

っていうか、慈朗も圭もそんな顔しないで。あたし、あんたらのそんな顔、見たくない。
でも、そんな顔をさせちゃってる原因は、他の誰でもないあたしなんだよね。それがツラい、悔しい。


「け、い…。慈朗、の、右腕、病院、に、連れて、行って…。」


相変わらず出しにくい声を絞り出して圭にそう伝えたあと、あたしの意識は闇に堕ちた。