「そっか。ならいいんだ。俺も陽路ちゃんのこと、ずーっと大好きだよ。」
「ありがと。」
俺は、陽路ちゃんが笑ってくれたらもう、それだけでいいんだよ。大切で愛しい故、泣かせたくないし、もう傷つけたくない。
だから、今度はもっと早く気づいてあげる。
体をはってでも、自分を犠牲にしてでも、陽路ちゃんを守るから。
たとえ陽路ちゃんが迷惑だと言っても、俺が関わることを望まないとしても、俺は陽路ちゃんが傷つくのをもう見たくないんだ。
陽路ちゃんが俺たちのためを思ってくれてるように、俺たちは陽路ちゃんのためを思ってる。
「じゃ、あたし帰るね。」
「うん。気をつけてね。」
何があっても、陽路ちゃんの居場所はここにあるんだよ。俺たちは絶対裏切ったりしないから。