君を守りたい


「…っ!」


でも。
俺が腕をつかんだ瞬間、声にならない声を漏らして顔を歪めた陽路ちゃん。まるで、何かの痛みに耐えているようなその表情に、疑問が渦巻く。
だって俺、そんなに強く掴んだ訳じゃない、よね…?


「陽路ちゃん?」

「何でもない。早く放して。」


俺から顔を背け、必死に掴まれた手を放そうとする陽路ちゃん。その様子を見て、あることが脳裏をかすめた。


「陽路ちゃん、ちょっとゴメンね?」


そう言って陽路ちゃんのブレザーの袖をめくると、痛々しい青紫色の痣が露わになる。

コレが異変の原因か…。どこかで予想していたこの展開に、俺は拳を強く握りしめた。