慈朗たちが、あたしを裏切る訳ない。
きっとコレも、あたしを孤立させるための美香の策略でしょう?

でもあたしが関わることで、あの子たちを傷つけてしまうのは絶対にイヤ。あの子たちを傷つけるくらいなら、あたしは一人で構わない。

ゆっくりと、自分の体中にある青紫色の痣を眺めた。自分が傷つくのも痛いけど、やっぱり自分を思ってくれてる人たちが傷つく方が、よっぽど心は痛い。
傷つくのは、あたし一人でいいんだ。

今までたくさん支えてくれて、あたしも頼りにしてた。だからその分、あたしはこれからも頑張れる。

でもやっぱり、部活は死んでもやめないよ。だってそこが、あたしの居場所。けどもうこれ以上、みんなに深く関わるのはやめた。勝手に決めて、本当にごめん。

これは疑いようもなく、あたしの勝手なエゴだけど。大切なみんなを守るため、そのための決意なんだと、必死に自分自身へ言い聞かせた。