君を守りたい


「大崎先輩、コレ一枚ずつ配ってもらえますか?」

「はいは〜い。」


村田部長にプリントのようなモノを渡された陽路先輩が、俺たちにそれを配り始める。

「今日休んでる人には、俺から配ってあるから。」と、村田部長が言っているのを軽く耳に留めて、俺は受け取ったプリントに目を通し始めた。

“ゴールデンウイーク三校合同合宿”

合宿…?

確かにタイトルにはそうあり、その下には参加者の名前が羅列してあった。もちろんその中には俺たちの名前もあるわけで…

こんな急に合宿が行われることを不思議に思った俺は、村田部長と沢村先輩の方に目線を移す。すると、なぜか2人とも心配そうな表情で陽路先輩を見つめていて…

明らかに尋常じゃない雰囲気が漂い、しつこくまとわりつく。ただならぬ空気を感じ取った俺も陽路先輩に目をやれば、目に映った陽路先輩の姿に息を飲んだ。