君を守りたい


「もしもし…」

『あ、陽路?今からさ、ストテニ場これる?みんながまた、陽路に会いたいって。』


いつもの調子で、普通に話し始めた涼夜。
またあたしに会いたいって、そう言ってくれる人がいるということが、今は無性に嬉しくて。もう泣かないって決めていたはずなのに、また涙が頬を伝った。

でも。今は会いになんていけない。会ったらその優しさと笑顔に、きっとあたしは頼ってしまう。彼らには全く関係ないのに、関わらせるわけにはいかない。
こんな情けないあたしの姿、見せるわけにはいかない。


「ごめん、涼夜。今日は行けない。みんなには謝っといて?」

『……それはいいんだけど。陽路、もしかして泣いてるの?』


だけど、懸命に平常を装ったあたしの精一杯の言葉は、あっさりと涼夜に見抜かれてしまった。