君を守りたい


―――…

どれぐらい経ったのだろう?
徐々に明るくなっていく視界。聞こえてくる音。あたしはゆっくりと体を起こした。


「…痛っ。」


痛みで軋む身体に眉根を寄せ、腕や太股に視線を向ける。すると、案の定目に映ったのは、内出血で青くなった痛々しい痣で。
しかも話していた通り、マジでスカートやブレザーで隠れるとこしか攻撃してないし…。

あたしが気を失っている間、いつの間にか降り止んでいた雨。空はオレンジ色に染まりかけ、部活が始まっているのは明白だった。濡れた制服と冷えた体に大きくため息をこぼし、あたしはゆっくりと立ち上がる。

冷えたせいか、再び襲ってくるアキレス腱の痛み…というか、体中が鈍い痛みを放っていて。

だんだん、あたし何やってるんだろうって気がしてきた。ここまでされて、あたしがここにいる意味ってある?あたしの存在意義って何?

始まっていた部活を無断で休み、あたしはジャージに着替えて家に帰った。