「らちがあかない。もう、勝手にすればいい。いつまでも現実見ないで、あんたらは何見てるわけ!?」
あたしは半ば叫ぶようにそう言い、3人に背を向けた。そしてそのまま屋上の出口へと向かう。
――でも、
「俺は“今”しか見てねぇ!」
そう聞こえたと同時に掴まれた肩。
振り向いた瞬間に振り下ろされた拳を、間一髪で避けた。
「何…?」
「ちょっと痛い目にあえばわかるだろ。」
よくわからない状況に、恐る恐る尋ねると、返ってきたのは答えとはいえない答えで。
痛い目って何?
でもその言葉を認識するよりも先に、左右から体を捕まえられ、逃げられなくなってしまった。

