君を守りたい


「おっせー。」


思い扉を開けると、そんな治の言葉があたしを出迎えた。やはり予想通り、礼二と紀彦も屋上にいて。

ゆっくりドアを閉めながら、何気なく深呼吸をし、あたしは三人が立っている場所へと向かった。

――そして、


「…聞かれる前に、単刀直入に言うよ。あたしは美香への怪我とかいじめとかには、全くの無関係だから。」


三人の放つ狂気じみた雰囲気をいち早く感知したあたしは、三人が話し出す前にそう告げる。告げられた事実に怪訝な表情を浮かべる三人を無視して、さらに続けた。


「もういい加減、美香に騙されてるって気づきな。こんなの続けてたって、何も変わらない。お互い、傷つくだけだよ。」


でも、それを言ってから少し後悔……。
だってそうでしょ?美香の騎士たちにそんなこと言ったって、何が起きたって、彼らは美香を守るに決まってるんだから…。