「…くだらない。」
思わず零れた、あたしの本音。
すると松原は、あたしのイスや机を思いっきり蹴飛ばして。壁までの距離が短いため、思いっきりぶつかる音が響く。
ま、治みたいにいきなり殴ったりしないだけマシだけど。クラスメートだけではなく、廊下からも注がれる視線は痛い。居心地の悪い、不気味なほどの沈黙が広がった。
「もぅ…、いいよ?松原君、陽路を責めないで。」
そんな中聞こえたのは、美香の弱々しい涙声。そこまでして自分を悲劇のヒロインに仕立て上げたいのかと思うと、呆れを通り越し、何だか憐れに思えて。
っていうか、騙される方も騙される方だけど、美香の本性知ったら、みんなはどう思うんだろうね。
まぁ今は、あたしが何を言ったところで、信じてもらえないだろうけど。

