家への道のりを歩きながら、ふと思う。ストテニ場へ寄ってみて、本当によかったなって。

涼夜に久しぶりに会えたこともそうだけど、新しい人とも知り合えた。笑顔であたしを受け入れてくれた。

しばらく、学校生活ではツラいことばかりだったから、今日はなかなか新鮮で楽しい気分になれたんだ。

いやな気分を一時でも忘れられたことで、少しでも元気になれる。後輩たちにはあまり、心配をかけたくないから、あたしは笑ってないといけないの。

また明日からは、何が起こるかわからない。誰に裏切られるかさえもわからない。

いつ終わるかわからない迷路の中、あたしは今日もまた、もがいている。