みんなが着ているジャージを見ると、剛君と同じ。ってことは、みんな明春中学ってことか。涼夜だけが小学生ってことが、なんだか可笑しくなってしまう。
「あ、いや。凌葉にいる先輩がたまたまいたんですよ。」
そうぶっきらぼうに答える涼夜。
自分の直接の先輩にも、その生意気さは変わらないようだ。
「へぇ。藍前、紹介してくれる?」
この集団の中で、一番物腰が柔らかそうな人がそう言うと、涼夜はあたしから、1人1人の紹介を始めた。
「…この人は、凌葉学園中等部3年の大崎陽路先輩。」
その言葉のあと、「よろしく。」とあたしがつぶやくと、みんなは軽くお辞儀を返してくれる。

