「ってかそんなことより、陽路足どうしたの?」


あたしが剛君と話していると、涼夜が割り込むようにしてあたしに問いかける。
相変わらず目敏いなあ、涼夜は…。


「ん。こけた。」

「うわぁ…。ドジ。」


涼夜の言葉に、ただ苦笑いを返すあたし。
まさか本当のことなんて、部外者には言えない。さらに涼夜になんて、もっと言えない。

きっとあたしのことを心配して、凌葉にまで乗り込んできかねないんだから……。


「タケとリョウ、2人でいつまでも何やってんだよー?」


突然聞こえた声に、あたしたちの視線は集まる。いつの間にか、7人位の人があたしたちの方に集まっていた。