許せない許せない許せない。
ムカつくムカつくムカつく。

何で阿久津はそんなに陽路を慕うの?
陽路を選ぶの?

あたしの方が断然可愛いじゃない。あたしの何がダメなのよ!

どうすれば陽路を、もっと貶められるだろう。阿久津から離すことができるだろう。信頼を崩すことができるだろう。

陽路がいる限り、あの後輩たちはあたしに目を向けることがないってことに、あたしは気づき始めていた。

今あたしの駒としてちゃんと使えるのは、とりあえず礼二たち3人しかいない…

この3人を使って、また何か作戦を考えなければいけない。