だって。

今あたしが大切にすべきは、海星の後輩たちでしょう。
過去みたいな失態は、繰り返さない…否、繰り返せない。もう、あたし自身も傷つきたくないし。

浮かんでくるのは、後輩の笑顔。
彼らには、あいつらのような思いをさせたくないんだ。

もう一度、親睦会の写真に目をやる。様々な笑顔が、あたしの目に映った。

みんなで笑ってられる時間。今のあたしにはこれが一番大切で、もう失いたくないもの。
何に変えても、二度と失いたくないの。

――大丈夫。

今と昔は違う。
そう、自分に強く言い聞かせた。
まるで何かの暗示をかけるかのように……。