ツンデレ彼女を監禁して


桜井先輩も色々と苦労してんだろうが


にしてもツンデレか、と俺はその言葉に感心を持った


「ツンデレって、確か。ツンツンしてても、時にはデレる奴のことですよね」


「擬音で説明をするな、分かりにくい。聞いた話じゃ、その、何だ……。

素直じゃない奴で、こうきちんとこちらが愛さなきゃいけない奴。

プライドが高く、恥ずかしがり屋には違いないな……って、また俺は……」


オタク色に染まりつつあると、先輩は肩を落としていた


分かりやすい先輩の説明


プライドが高く、恥ずかしがり屋


そうして愛さなきゃいけない存在……正に、彼女のことじゃねえかっ


「先輩っ、ツンデレってどうやったら、デレるんですか!」


「お、俺に聞くなっ。俺はそんなの知る筈――」


「知っていますよね!」