ガルンから、街に入った時は、東門からだと聞いていた。
そして、さっき。
私達は、北門から出た。
ガルンは、あのまま街の外へと出ていたようだった。
そう、北門から。
ガルンが、街の外に抜けていたのは、好都合なのだが、私の心情は複雑だった。
ガルンは、私を置いて行ったのだ。
このまま、ガルンを追いかける事に戸惑いを感じ始めた。
しかし他にアテも無いので、皆と相談して、街の北方向にあるという、別の街へと向かう事にした。
今更だが、今までいた街はサカナと呼ばれているらしい。
そして、次に向かう街は、ジュモク。街の中心の中央広場の脇に、とても大きな木が生えているそうだ。
サカナにも、木は生えていたが、大抵が細くて高さも人間の大人の男性の背丈を若干越す程度だった。
ジュモクの木は、それと比べものにならない程、太くて大きいらしい。
ザーザーという音が、思考を遮る。
目の前には、水の幕。
足元の方を見ると、少しぬかるんではいるが、水の大半はそのまま地面へと吸い込まれているようだった。
(…?)
違和感を感じ、幕の端と地面をよくみると、地面に微かな段差がある。
そして、さっき。
私達は、北門から出た。
ガルンは、あのまま街の外へと出ていたようだった。
そう、北門から。
ガルンが、街の外に抜けていたのは、好都合なのだが、私の心情は複雑だった。
ガルンは、私を置いて行ったのだ。
このまま、ガルンを追いかける事に戸惑いを感じ始めた。
しかし他にアテも無いので、皆と相談して、街の北方向にあるという、別の街へと向かう事にした。
今更だが、今までいた街はサカナと呼ばれているらしい。
そして、次に向かう街は、ジュモク。街の中心の中央広場の脇に、とても大きな木が生えているそうだ。
サカナにも、木は生えていたが、大抵が細くて高さも人間の大人の男性の背丈を若干越す程度だった。
ジュモクの木は、それと比べものにならない程、太くて大きいらしい。
ザーザーという音が、思考を遮る。
目の前には、水の幕。
足元の方を見ると、少しぬかるんではいるが、水の大半はそのまま地面へと吸い込まれているようだった。
(…?)
違和感を感じ、幕の端と地面をよくみると、地面に微かな段差がある。