そして、私は再び旅に出る事になった。

すったもんだの挙げ句、結局メンバーは、私・セリ・ゼルドさん、それからミゲル。

ゼルドさんに借りを作ると、ガルンが嫌な顔をするだろうけど、他に遠慮なく頼れる人もいないし。

(ガルン、何処に行っちゃったんだろ…)

そこまで考えて、ハッとした。

(私…ガルンに頼りすぎだ)

お金も普通にガルンに払ってもらう気でいた事に気付く。

(自分で働いて、自分で返すべきだ)

「リールさんー置いて行きますよ〜」

前方からセリの声がして、私は顔を上げた。

色々考えている内に足が止まり、皆から少し遅れていたようだ。


「行く」

私は置いて行かれるまいと、慌てて皆を追いかけたのだった。