音――*


時計の針が既に次の日にちをさしている。

僕が眠りに就く頃
街はまだ活動中。

窓の外から聞こえる
クラクションやサイレン。

隣の部屋の
お湯の沸く音。

遠くで叫ぶ
犬の遠吠え。

風に乗って聞こえてくる
最終電車のアナウンス。

この世は音が途絶える事は無いものなのか。

もし、音が消えてしまったら

僕たちの生活はどうなるのだろう。

音・音・音

音のない生活

味わえないものか。