それから何日かして、隣で眠る女の顔に冷や汗をかきながら目を醒ました夜。 あの忘れたフリを続けていた夢の断片を思い出した。 確か……、 母親に話し掛けるとき、誰かの名前を云っていた。 「…りちゃんのなかにあくまがいる」 最初がよく聞き取れない。