…………しかし…。 アタシはその姿を見てがっかりした。 「なんだ…聖也か。」 「そんなお前は杏奈か。」 そう。アタシの視線に立っていたのは、幼なじみの聖也だった…。 「アンタ何やってんのよ…?」 思わずこっちに歩いてくる聖也に不機嫌そうに言った。 するとアタシのとなりに来て、フェンスにもたれ掛かる聖也。 「人を待ってる。」 「へぇ〜…アタシも。」