悪いのは満たされていない僕。
「……ごめん。ちょっとトイレ行ってくる」
僕はイスから腰を上げた。
別に本当にトイレに行きたいわけじゃない。
けど、ここにいたらイライラが増していくだけだから。
イライラを沈めるために頭を冷やさなきゃ。
ここから廊下が見える開かれたままのドア。
教室を出ようと席から少し離れると、愛川に腕をつかまれた。
「今度、俺んちに来いよ。約束してくれたらこの手を離してやる」
いや、つかまれる意味が分かんないし。
「離せよ」
「やだ。なんかこのままどっかに行きそうだし」
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