本当に僕は、おかしい。 今すぐ文香を泣かしてやりたいくらい、イライラが消えない。 後ろに向いていた身体を元に戻す。 右手は自然と握り拳になる。 歯は下唇にくい込む。 「どうしたんだ?」 机の上にある握り拳と表情に不自然さを感じたのか、愛川は僕の鼻の頭を指でツンツンとつついて聞いてきた。 「今話しかけるな!」 僕が少し大きな声で言うと、鼻の頭から指が離れた。 愛川に当たるなんてどうかしてる。 愛川は別に悪くないのに。