女の子は今にも泣きそうな顔で合わせていた視線をそらした。
なんでコイツはセックスがしたいの?
男なんて知りません、って顔してるのに。
“初めて”を捨てたいとか?
……あ。
そういえば、初めての女とヤッたことない。
頬の筋肉が緩む。
「よし、お前を抱いてあげるよ」
いい実験体だ。
初めての女のカラダ、どんなのか知れるチャンス。
「ホントですか!?ありがとうございます」
女の子は何回も頭を下げる。
――僕は教室にいる女をほったらかしにしたまま女の子と学校を出て、帰り道にあるホテルに向かった。
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