僕のカラダの『使用期限』



涙を手の甲で拭き、いつものように頬をくぼませて文香は笑った。


彼女の、笑顔に似合わない震えている唇が開く。


「ユキくん、ペットショップに戻ろうよ。
タケがキレイになるまで色んな動物を見たり、タケに似合う服を買ったりしよ……?」


水たまりに少し浸かっている開いたままの傘。


文香は水たまりに手を伸ばして、傘のプラスチックのところを右手でしっかり握りしめると、左手で缶を拾って水をきる。


「文香……」


“ちゃんと笑えてないよ”