僕のカラダの『使用期限』



隣にいる女の腕を引っ張り教室のドアを開けて、廊下に右足を置いた。


そのまま廊下に出ようとして、また後ろから声が聞こえた。


「待って下さい!お願いです、私を抱いて下さい!」


さっきの女の子の声。


無視するつもりだったのに足が止まる。


“抱いて下さい”の言葉に。


つーか、女の子が大声出すからみんな僕の方に注目してるじゃん。


視線とか特に“嫌だ”とは思わないけど教室で“抱いて下さい”って言われるのはコッチとしても少し恥ずかしいわけで。