僕のカラダの『使用期限』



「剛志くんは自分のこと“俺”じゃなくて“僕”って言うくらいだから、悪いやつじゃねぇよ」


意味分かんねぇよ、何が言いたいんだよ。


自分のことを“僕”って言うのは小さい頃からのクセだし、そんなんでいいか悪いか判断されても……。



ゲージの中にいる文香に似た白いチワワを見ながら、答え方を考えた。


でも、答え方は分からない。


この男の笑顔は真っ直ぐでキラキラしているから。


何て言おうか困った時、少し遠くから“女の子”の声と走ってくる足音が聴こえた。