僕のカラダの『使用期限』



「俺って影薄いのか?」


僕の肩にのせていた手の人差し指で、自分を指してニコニコ笑う男。


知らないよ、影が薄いかどうかなんて。


男はみんな僕が嫌いだし、僕も特に男と関わりたいと思わないから、関わりがあるわけない。


「……なんで僕に話しかけたの?僕っていい噂ないだろ?」


軽く睨むように男と視線を合わせて、最初文香に言ったことと同じことを言ってみた。


“僕っていい噂ないだろ?”


男は八重歯がニカッと見えるくらい口を横に開き、目を細めて弧を描く。