犬を見ていろ、ってこと? 「はぁ……」 文香を恨んでも仕方ない。 大きなため息をついて、ゲージに目を移した。 すると3段に並べられたゲージの2段目に、小さい犬が入っているのに気づいた。 歩いてゲージとの距離を縮め、僕と犬を間にあるガラスに右手を置いた。 腰を曲げてゲージの中を覗き込む。 入れられていた犬はタケと同じ犬種……チワワだった。 同じチワワなのに、タケと比べて毛が短いな、このチワワ。 全体的にクリーム色のタケより白いけど、背中の毛だけはタケの色と同じ。