これは何かの嫌がらせですか?ってくらい、文香は僕が嫌いな場所を選んできた。
タケは慣れたよ、確かにキャンキャンとした声には慣れたさ。
だけど、だけどね……
「文香、ここ……」
「ペットショップだよ~。タケをキレイにしてもらおうと思って」
ペットショップ……つまり僕が苦手な犬がいっぱい……。
犬だけじゃないけど、やっぱり犬はたくさんいるわけで。
[わん、わんわん]
[ワンワン]
まだ透明なガラスの自動ドアより手前にいるのに、犬の声が聴こえてきた気がした。
実際は聴こえてないけどね。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…