僕のカラダの『使用期限』



よく見るとワンピースの肩の色が濃くなっている。


顔にも髪にも、水滴がついている。


「どうしてそんなに濡れてんの?傘の意味ないじゃん」


文香は、傘を持っている右手で白い頬や黒い髪に触れて、唇を横に伸ばした。


「走ってきたからかな?時間に遅れているの分かってたし。……って、私のことはいいから、ホラ、傘!」


雨がポタポタとビニール傘の上に落ち、地面に落ちる。


やばい、マジで寒くなってきた。


このままじゃ風邪を引いてしまう、と思い、素直に傘を受け取る。