僕のカラダの『使用期限』



入り口の少し手前まで来ると、右手で開いたビニール傘を持ち、左腕でクリーム色のチワワを抱えながら、左手に閉じた傘を持っている女の子が立っていた。


白いワンピースを着ている“文香”と、黄色いレインコートを着ている“タケ”。


「ユキくん、ゴメン……。タケにレインコートを着せていたら遅れちゃった……」


タケを連れてきた理由あるの?


という疑問も生まれたけど、文香の顔を見たらどうでもよくなった。


眉を八の字に下げて、茶色い瞳に涙がたまってるんじゃないかと思ってしまう表情で、僕に傘を渡そうとする文香。