ここまで読んで下さりありがとうございます。

今回のテーマは【心と体の繋がり】です。

文香の過去、本音を謎解き感覚で読んでもらえたら嬉しいです。

この作品では今まで以上に主人公の感情を丁寧に書いたつもりです。

簡単に言えばユキの初恋ストーリーが実るまでを書いているので、ユキの感情が読んで下さったみなさんの心に入り込んでいたらなーっと思います。


身体だけの関係というのも世の中たくさん溢れていると思います。

それが悪いことだと思わないし、“自分が割り切れるなら“それは"アリ"だと思います。
(もちろん避妊は必ず)

でも、やっぱり心と身体の両方で相手を求め、求められることが一番の幸せだと思います。

ユキみたいに相手の心が手に入らないと分かっているけど、求められているから身体の関係を許してしまったり。

文香みたいに好きだからセフレという形で終わりの見えない、ゴールの見えない関係を続けてしまったり。

自分の気持ちを犠牲にしてしまう関係はつらいと思います。

そういうことだけは絶対にして欲しくない、そんな思いで書きました。


女の子は相手に迷惑かけたくないから性交時の痛みを我慢してしまうこともあったり、はじめてが怖くて不安になったり、男の子以上に色々なことがあります。

自分を大事にして、自分が傷つかない選択をして欲しいなって思います。


恋愛に必ず"身体の関係"が必要なわけじゃないかもしれないけど、それが原因で付き合いが上手くいかなかったり、逆に相手との仲を深めたり。

悩んで迷って、それでも少しずつ前に進んで。

そのあたりをなんとなくユキと文香を見て感じてもらえたら嬉しいです。


この話はまずタイトルが最初に思いついて、そのタイトルから物語を想像して書いていきました。

心と性欲のバランスが崩れて使用期限が切れるシーンは最初から頭にあって、そこに繋げるように物語を書いていきました。

もともと短編予定で書き始めたのですが、更新を追いかけてくれた皆さんの感想が、この作品の足りない部分に気づかせてくれて、付け足していったら長編に。

皆さんと作った物語。

大切にします。


基本的にわたしはハッピーエンド主義なので、この作品を最後まで読んで下さった方の心が少しでも温かくなればなーっと思います。

ここまで読んで下さりありがとうございました。積でした。


2009年5月16日
完結

2010年8月3日
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―積―