――…


文香と気持ちが重なった日から2ヶ月が経った日曜日。


ある駅の前。


僕は近くにある自販機でペットボトルのミルクティーを2つ買って、1つのペットボトルのフタを開けた。


飲み口に唇をつけて2口飲み、フタを締める。


甘い液体が喉を潤す。



幼稚園に通っているくらいの小さい女の子が、駅から少し離れたコンビニの前を歩いている。


その女の子が手に持っているのは、黒色のリード。


そのリードをつけられているのは


「あの犬……」


文香に似た白いチワワだった。