「今日ね、泊まって欲しいの」
顔は下を向いているけど、目は僕に向いている。
お得意の“上目遣い”かよ。
……色んな意味でソレはやめて。
「夜はいつも1人なの。いつもはユキくんとはカラダだけのつき合いだったから、言えなかったんだけど……本当はずっとそばにいて欲しい」
愛川が言ってたな、文香の両親は共働きだって。
タケを引き取った理由がこれだし。
……いや、注目するのはそこじゃなくて、最後の“ずっとそばにいて欲しい”のところ。
恥ずかしいことをサラリと上目遣いで……って、ヤバいでしょ。
「ユキくんが迷惑じゃなければ……なんだけど」
「迷惑じゃないよ。ありがとう」


