僕のカラダの『使用期限』





文香の家なんて、もう2度とこないと思っていたのに、土曜日から2日経った今日ここにいるから変な感じだ。


膝の上には、暑さでちょっとばて気味なタケが舌を出して、小刻みに体を上下させている。


自分の手のひらを、クリーム色の毛で覆われたタケの背中の上に滑らせる。


フワフワした温かい気持ち、安心感。


学校で文香を抱きしめた時と似ている感覚。


前は、タケに触れている時の方が安心だった。


今思えば、僕は心の隅っこで文香を拒んでいたのかもしれない。