確かに、あの女は悪いやつではない。 言いたいことも、ハッキリと言う。 僕に“下手くそ”って言うくらいだからな。 彼は、女の肩を抱いたまま、僕と文香の顔を交互に見て 「ミカ、ありがとう」 と言った後、“実は……”と、話し始めた。 「彼氏さん。良ね、ミカによくキミのことを話すらしいんだよ。ミカは、キミの話が聞きたいから、苦しいの我慢して友達のフリを――」 「ちょ!リュウくん!」 話している途中で文香が叫んだ。 それが可愛くておかしくて、ぷはっ、と吹き出して笑ってしまった。