女は、僕に文香を好きなことを自覚させてくれたあの女だった。 ……僕に“下手くそ”って言ったあの女。 そして、あの女の隣にいるのは 「ミカ?」 愛川……いや、違う。 愛川より少しだけ声が低い。 でも、愛川と同じ顔。 僕とは違う制服。 “ミカ”に反応して、素早く体の正面を僕の視線の先に向けた文香。 文香を“ミカ”って言うのは、あの兄弟だけ。 「リュウくん」 この人が、愛川の兄ちゃん――。 カラダ以外の愛情表現を見つけれなかった彼の彼女が、あの女?