「え!?じゃあ、昨日ヤッてないの?」

「ヤルって言い方、なんか下品だよ……。……うん、してない」


今日1日、文香のことで騒がしかった学校が終わり、文香の家に一緒に向かってる。


高さは違うけど並んでいる肩。


僕の隣にある肩が落ち込んでいるように見える。


“昨日の男は誰?”


昨日ホテル街で見かけたことを話したのが原因。


文香は気にしていたのか、嫌々僕に昨日のことを話した。


昨日、僕に抱いてもらえなかったのは“自分に魅力がないから”と勘違いをした文香は、数をこなして自分を女にしようと考えたらしい。